■ スポーツ庁長官 鈴木大地氏
先日 御茶ノ水の順天堂大学病院にお見舞いに行って、順天堂大学の卒業生の鈴木大地氏のポスターがあったので久々に氏を思い出しました。
もちろん個人的な付き合いは全くありませんが、職場が御茶ノ水のころJRのホームの階段付近で本人を見かけたことがありました。
オリンピックから何年も経ってましたけど握手をお願いすれば良かったなぁ。
昨年 初代スポーツ庁長官に就任されたそうで、今年はオリンピックイヤーでもあり、4年後の東京オリンピックに向けてメディアへの登場も増えるでしょうね。
■ ソウル五輪 競泳 金メダリスト
鈴木大地氏といえばもちろんソウル五輪 競泳100m背泳の金メダリストです。
今でこそ、水泳は日本のメダル有力種目のひとつで シドニー五輪(2000)以降 メダルを多数獲得していますが、それまで長い低迷の時期があったんです。
僕が子供のころは水泳競技というと、昔は「水泳ニッポン」と呼ばれるほど強かったが実際のオリンピックではメダルをひとつ取れるかどうかという認識でした。
実際 シンクロナイズドスイミングを別にした競泳種目では ミュンヘン五輪(1972)の100m平泳ぎで田口選手の金メダルからソウル五輪(1988)の100m背泳で鈴木大地選手が金メダルを獲得するまで、4大会16年メダルなしでした。
そういうことからか ソウル五輪の前年(1987)には100mの年間世界最高記録をマークしていたのに、本大会前にメディアからほとんど注目されていませんでした。
予選を3位で通過したあとのテレビ中継でも「メダルの可能性もあります」と紹介されていたのを覚えています。
■ 嬉しいに決まってます
で、鈴木大地選手は尖がった人だったんです。
優勝したあと表彰式前の控室でのインタビュアーとのやり取りが尖ってました。
インタビュアー:今のお気持ちは?
鈴木大地:嬉しいに決まってます。
インタビュアー: 勝因はなんだと思いますか?
鈴木大地:見ていて分からなかったんですか。
苛立っているのがテレビ画面からも観て取れました。
スタートでバサロ泳法の距離を予選より伸ばして先頭に立ち そのまま逃げ切り。レースの勝因は誰が見ても明らかでした。
とはいえ、確かに大人気ない受け答えでした。 これだけでは鈴木大地は言葉遣いが乱暴な人という印象を受けますが、苛立つには理由があります。
■ 水泳競技と他競技との違い
水泳競技は他の競技と違い表彰式の前に水着からジャージに着替えなければいけません。
体を拭いてジャージに着替えて、髪も乾かすのかも知れません。
その表彰式まで時間のないところにインタビューとはいえ一方的にマイクを向けられたので相当苛立ったんだと思います。
あまり注目もされていなかったのでメダルを取った途端に急変するマスコミに反発もあったのかもしれません。 僕は勝手にそう思いました。(笑)
僕はこの時の 鈴木大地の尖った受け答えのシーンを観たいとずっと思ってるんですが さすがに無理でしょうね。
スポーツバラエティー番組とか五輪特番でやらないかな。
とにかく僕はこの受け答えで鈴木大地選手の大ファンになったのでした。
もちろん 今テレビで観る鈴木大地氏が言葉づかいも丁寧な紳士だということは言うまでもありません。
念のため。
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