ロシア ドーピングで五輪出場はどうなる

< より速く >
陸上競技

■ ロシアの国家ぐるみのドーピング


2015年11月 世界反ドーピング機関(WADA)がロシアが国ぐるみでドーピングを行っていると報告書を発表しました。

発表を受けて、ロシア陸連が国際陸連(IAAF)から資格停止処分を科され、ロシア選手全てが原則として国際大会に出場できない事態となり、リオ五輪への参加も危ぶまれています。

さらに スポーツ仲裁裁判所(CAS)は21日、処分を不服としたロシア選手68人の訴えを棄却し、資格停止を受けているロシア陸連の選手は国際陸連(IAAF)規則で開催されるリオデジャネイロ五輪に出場する資格はない、との裁定を下しました。

ロシアの女子棒高跳び選手で世界記録保持者のエレーナ・イシンバエワ選手はこのスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定について「政治的な茶番だ」と批判したそうです。


■ ドーピングとは


ドーピングとは普通「薬を使って能力を高めること」ですが薬品以外にも、冷凍保存した自分の血液を試合の直前に輸血する「血液ドーピング」や、尿検査をパスするために事前に薬品反応の出ない時期に保存した自分の尿や他人の尿とすり替えたりするそうです。

報告書ではロシア陸連のドーピングの隠蔽は尿のすり替えや発覚しにくい薬物を提供したり、抜き打ちで行われるドーピング検査を事前に知らせたりしていたそうです。

旧東ドイツの国家的ドーピングは有名ですが、ロシアも旧ソ連のころからドーピングシステムが引き継がれていたんですね。

また ドーピングに指定されている薬品は市販薬に含まれることもあるために、選手は栄養剤や風邪薬も安易に市販品を使用せず、ドクターに相談しドーピングに対して細心の注意を払っています。


スポンサーリンク





■ ドーピングした有名選手といえば


オリンピックで有名なドーピング選手といえば陸上競技100mの ベンジョンソン選手。
1988年ソウルオリンピックの100m決勝で9秒79の世界新記録(当時)を樹立して優勝。しかし、競技後の検査でドーピングの陽性反応が出て世界記録と金メダルを剥奪されました。

あと記憶にあるのは 旧東ドイツの競泳女子のコルネリア・エンダー選手。
彼女は筋肉が発達していて 後ろ姿がすごくカッコよかったんです。

モントリオール五輪(1976)で、で金メダル4個と銀メダル1個を獲得。記録はすべて世界新記録か世界タイ記録で、銀メダルの時も当時の世界記録を破っての二位でした。

もちろん元々優秀な選手なんでしょうけど、ドーピングってすごい効果があるんですね。


■ ロシア ドーピング問題の今後と影響


この国家ぐるみの組織的なドーピング違反が原因で陸上競技だけでなく、ロシア選手全員がリオデジャネイロ五輪から除外される可能性があるそうです。

その動きに対して国際柔道連盟(IJF)は会長名でドーピングに関わっていないロシア選手を支援するとの声明を発表し、バレーボールや体操の国際連盟もロシアの全面除外には異論を唱えているということです。


コーチや医師が意図的にドーピングを行っている場合、選手に罪はないかも知れません。
しかしそのまま出場しれば競技としてアンフェアな状態に変わりはないのと、今後のことを考慮すると妥当な判断だと思います。


IOCのロシア選手団に対する判断は24日にも下されるそうで。どういう裁定になっても リオ五輪にロシアのドーピングによるマイナスのイメージは残りますし、2020年東京五輪のドーピングへの対策が課題として残ることになりました。

まずは 24日の判断が待たれます。