400mリレーが国別で世界歴代3位って気づいてます?【リオ五輪】

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■400mリレー オリンピック銀メダルの快挙


先のリオ・オリンピックの陸上男子400mリレーで日本チームは、37秒60のアジア新記録で銀メダルを獲得しました。
着順でも優勝候補のアメリカ( 失格 )を抑えて堂々たる銀メダルでした。

テレビの情報番組では連日 勝因を「アンダーハンドパス」を使った、技術とチームワークの勝利と分析する特集が放送されて日本中がリレーのバトンパスについて詳しくなりました。


■400mリレーのタイムは国別世界歴代3位の記録です


実は今回の日本チームの記録 37秒60より速く走った国( チーム )は過去 ジャマイカとアメリカ以外はありません。

僕も先に書いた『「400mリレー」の勝因「利得タイム」【リオ五輪】』では
「これまでのどのオリンピックでも「400mリレー」のメダルが獲れる記録」と控えめな表現をしていましたけど、言い直します。
今回の記録は「過去のオリンピックで金メダルを獲れたタイム」だったのです。
こっちの方がいいですよね。


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■過去のオリンピック優勝記録と比較したら


過去のオリンピックでは2008年の北京大会より前の大会なら金メダルが獲れる記録です。

例えば ロサンゼルスオリンピック(1984)で400mリレーは当時のスーパースター、カール・ルイスを擁したアメリカが当時の世界新記録37秒83のタイムで金メダルを獲得しました。

今回の日本チームの記録37秒60はこのロス五輪の優勝タイムより0秒23も速いのです。
0秒23の差というと2m以上引き離してぶっちぎってます。

まぁ ロサンゼルス五輪は32年も前ですけど、50年以上生きてると最近の気がするんですよ。(苦笑)

2000年以降のオリンピックでも
2000年シドニー大会のアメリカ(37秒61)、2004年のアテネ大会のイギリス(38秒07)の優勝記録を上回っているのです。


■因みに


日本チームの勝因は合宿など時間をかけて培ったバトンパスの精度にありましたが、対照的にアメリカチームはバトンパスの練習を3、4回しかしていない、とテレビで解説していました。

3、4回では走順と受け渡しの確認くらしかできません。
だからアメリカチームは選手の走力はトップなのにバトンのミスで失格することが多いんですね。
なるほど 納得。

こうなると 2020年の東京オリンピックが楽しみですが、4年後は他の国も日本の真似をしてアンダーハンドになっているかも知れません。

ジャマイカのボルト選手は今回のリオ・オリンピックで引退という話ですし、2020年の東京オリンピックでは日本の金メダルも夢じゃないですね。

それまでに100m9秒台の日本人選手が何人か出ていて欲しいなぁ。


■因みにちなみに


今回 400mリレーの第三走者だった桐生選手は2015年3月に追い風(3.3m)参考記録ですが100m 9秒87で走っています。

追い風が2メートルを超えると公認記録にはなりませんが、この記録を追い風2メートルに換算すると9秒96に相当するそうです。

参考記録ながら桐生選手は正式な大会で100メートルを9秒台で走った唯一の日本選手なのです。


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