( 怖い話ですよ )
■「雨月物語」手に取ったけど そっと戻す
通勤時に立ち寄る書店の文庫本売り場で
「雨月物語」が平積みになっていた。
講談社学術文庫「新版 雨月物語 全釈註」
思わず手に取ったら 分厚い(600頁)
文庫本にしては 値段も高い(1650円+税)
と 云う訳でそっと戻す。(笑)
■「雨月物語」とは
「雨月物語」は250年ほど前に上田秋成によって
著された日中の古典を基にした怪異小説(9編)。
何度も映画化(溝口健二監督ほか)や舞台化(宝塚ほか)されている人気古典です。
中島みゆき の「夜会 Vol.5」のモチーフにもなっています。(未見)
で、帰宅時の書店で連日 手に取ってペラペラ ペラ。
注釈が充実していて面白そうだなぁ。
それに古典はできるだけ原文で読みたいよね
と 自分の知識や学力を棚上げしてそう思う。
■「シン・ゴジラ」「ヤシオリ作戦」
古典はできるだけ原文で読みたい なんて
気取ったことを言ってますが 実は
映画「シン・ゴジラ」の『ヤシオリ作戦』の
名前の由来が分からなくて悔しかったのです。
因みに ヤシオリ(八塩折) というのは
スサノオの命(須佐之男命、素佐男尊)が
ヤマタノオロチ(八岐大蛇)を退治する時に
用いた酒の名前。
八塩折之酒(やしおおり/やしおり のさけ)
のことで 八回醸した酒らしい。
「古事記」も「日本書紀」も現代語訳しか
読んだことがなく、ヤマタノオロチ退治の
説話でも「何度も醸した濃い酒」としか
知らなかったのです。
それで 原文で読まないといけないなぁ と。
■「雨月物語」ペラペラ4日目
で、「雨月物語」ペラペラ4日目(笑)
今日もやっぱり平台に戻そうとしたら
「雨月物語」の山がない。
台に空いたスペースもない。
・・・ はて?
どうやら誰かが ほかの本の上に置いて行ったようだ。
棚を見渡してもこの600頁の本を挿し込む隙間はない。
・・・ 困った。
他の本の上に置くのは躊躇われるしどうしよう。
ふとこれは この本が僕に買われたいのだ
ウチの子になりたいのだ と気づいて
そのままレジへ直行。
そんなことで「雨月物語」は無事 我が家の一員になったのでした。
■「新版 雨月物語 全釈註」
本書の内容は 段落 毎に
「本文」(原文)
「現代語訳」
「語文注」
「考釈」(解説)
があって
ちゃんと読めば講義を受けるように
とてもお勉強になりそうです。
と言いながら原文はパスして
現代語訳と考釈だけ読んで済ませそうな気もする。
巻末には
「雨月物語」九編それぞれの解説や史的位置、
作者 上田秋成の生涯(秋成小伝)もあり
さすが講談社学術文庫なのです。
僕は先に巻末の解説を読んで「雨月物語」が
判ったような顔をしています。
通勤電車でちびちびと楽しみながら読んでいますが
何よりも 最近 老眼が進んで小さい活字を読むのが苦痛。
老眼を治す方法はないかな・・・ショボショボ。
< 関連記事 >
→ 小学館 全学年向け『小学8年生』って何年生なの?
→ 張本氏WBC3位のサムライジャパンにまだ苦言 監督コーチが悪い
→ 吉田拓郎「SONGS」テレビ出演拒否の発端は歌番組 司会Fさん
→ 400mリレーが国別で世界歴代3位って気づいてます?【リオ五輪】
→ 祝「はいからさんが通る」アニメ映画化
→ 『関ジャム完全燃SHOW』back numberとラブソング問題を考える
この記事へのコメント