■「500ページの夢の束」久々に映画鑑賞
珍しく冒険活劇でも特撮、アニメでもないイイ映画を観て来た。
実は5月末にネットサーフィン中にこの映画の紹介記事を見た。
『アイ・アム・サム』『宇宙戦争』などで名子役として有名な女優ダコタ・ファニングが「スター・トレック」好きの自閉症少女を演じるドラマ、と紹介されていた。
SFファンタジー映画好きの自分としては「スター・トレック」に反応してしまう。
この映画を地元の「キネマ旬報シアター」では11月に上映するということで、ご縁があったら鑑賞しましよう、くらいに思っていた。
「ご縁があったら」というのはその時に思い出したら、ということ。
もちろんす~っかり忘れていたのだが
昨夜 何気なく「キネマ旬報シアター」で何を掛けて(上映して)るかなぁ、と調べたところ、まさにこの1週間が上映期間というジャストタイミング。
ボクにとってはめったにない『ご縁』だったのであります。
■ストーリーは
で、「500ページの夢の束」のお話は
主人公のウェンディは自閉症でグループホームで暮らしている。彼女はトレッキーで「スタートレック」の脚本コンテストに応募しようとするが、アクシデントで投函が間に合わなかった。そこで普段は大通りを渡ることさえしない彼女が自分でハリウッドのパナマウント社まで原稿を届けることにした・・・と始まるロードムービー。
もちろん道中はアクシデントが続く訳で、ハリウッド行きのバスからは降ろされて、強盗にあったり、親切な人に助けられたり、原稿が風に舞ったりする訳です。(ネタバレご容赦)
■トレッキーとは
ボクは普段「感動の名作」的なものは映画も観ず、本も読まないのですが本作は主人公がトレッキーというので興味を持ったのです。
因みに「トレッキー」というのは「ホームズ」でいうところの「シャーロキアン」。そのスター・トレック版です。( 判りますよね )
もっともボクはトレッキーどころかテレビ番組の「宇宙大作戦」(邦題)を観ていた程度の一般人で「スター・トレック」の大したファンではありません。
■タイトル:「邦題」と「原題」のこと
この映画のタイトル(邦題)の「500ページ」というのは主人公が書いた脚本のページ数なのだが、劇中に「428ページ」(427だったかな?)書いた、というセリフがあって、それだと切上げ幅がちょっと大きすぎると感じるのはボクだけではないと思う。キリはいいけど、ある意味「大げさなタイトル」だな。
因みに原題は「Please Stand By」で劇中で主人公が判断に困ってパニックになりそうになると唱えるようにつぶやくセリフ。
主人公がいつも持っているノートに書きつけられていて、パニック症状の対処方のようだけど、ひょっとすると「スター・トレック」のカーク船長かミスタースポックの有名なセリフなのかも知れない。そんな気がする。
■「スター・トレック」のことなど
また、ハリウッドで警官が主人公を保護するときには彼女を刺激しないようにスタートレック劇中のクリンゴン帝国で使われる言語「 クリンゴン語」(← この程度の知識はある )で話しかけて警戒心を解いて保護するのだけれど、トレッキーってアメリカの「ここそこ」にいるのかしらん。ハリウッド(パナマウント社)だからかもしれないけど。
ボクはせいぜい主人公のリュックサックに貼ってあるワッペンがスタートレックのマークだったり、ペット(犬)の服がエンタープライズ号の制服というのに気づいた程度。「スター・トレック」に詳しければもっとたくさん楽しめたに違いないと思う。そこはちょっと残念。
■さて最後は
ラストシーンで主人公が姉の家に訪ねる際のセータの色で主人公の成長がさり気なく表現されていたりして、とても上品(?)で面白かったのですけど、その分ボクが気づいていない部分もたくさんある気がする。
↑ くどくなるので説明しません。気になった方は映画を観てください。
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